私たちは今年のイースターをもって、サンパウロ福音教会における4年半の任期を無事に満了いたしました。私たちにとっても本当に楽しい充実した期間であったことを、感慨深く思い起こしています。また5〜7月には一時帰国し、これまでの活動と今後の活動について日本のみなさんに報告する機会が与えられ、幸いでした。
私は今年の8月より教団の宣教師として、新たにブラジル・メソジスト教会で働くことになりました。ブラジルでは圧倒的な貧富の差が多くの社会問題を引き起こしていますが、メソジスト教会はそうした厳しい現実の中で、生きて働く神様を証しすべく、さまざまな地域で貧しい人々を対象にしたプロジェクトを行っています。私はそのうちのどれかに任命を受け、そこで共に生きることによってブラジルの現実やメソジスト教会の働きについて理解を深めつつ、奉仕していくことになります。
奇しくも昨年8月、ブラジル・メソジスト教会のビショップ全員(7人)が韓国のメソジスト教会に招待された機会に、日本にも立ち寄り、日本基督教団事務局を訪ね、今後両教会の協力関係を深めていきたいという話をしたところであります。言葉の上でも、地理的にも遠く離れた教会同士ですので、ブラジル・メソジスト教会は、私が両教会の実際的なパイプ役になることを期待しています。私自身、ブラジル側のそうした期待にこたえられるようになりたいと思いますし、日本のみなさんに対しても積極的にブラジルの様子をお伝えしていきたいと思っています。ブラジルの現実や私たちの今後の働きに関心を持ってくださる方には「通信」をお送りしますので、ぜひご連絡ください。
8月には、リオデジャネイロで行われるラテンアメリカ初の世界メソジスト会議に教団の代表として参加します。9月にはブラジルで最も貧しいといわれる東北部海岸地域のメソジスト教会や施設を視察旅行し、10月頃には赴任地が決定する予定です。
(松本敏之)
【管理人(※)によるメモ】
『共に仕えるために−今日の世界宣教協力』は、日本基督教団世界宣教協力委員会が年1回発行する小冊子で、日本基督教団から世界の各地に派遣されている宣教師たちからの報告が掲載されています。
(※ここでの「管理人」とは製作元:「よい羊飼いのページ」の管理人の方を指します)